【中央時評】コペンハーゲン会議の厳正な課題(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.12.09 14:57
歴史は2位を記憶しない。 まして失敗した冒険などは記録さえもほとんど残らない。 しかし例外もある。 アーネスト・シャクルトン(Ernest Shackleton)の南極探険はその適切な例だ。 ライバルのアムンセンとスコットに南極点征服を奪われたシャクルトンは、1914年、南極大陸横断という大胆な計画を立てた。 結果は失敗だった。 しかし彼の冒険は「偉大な失敗」として記憶される。 2年近い死闘の末、27人の隊員全員を無事に帰還させた彼の不屈のリーダーシップは、今でも高く評価されている。
シャクルトン探険隊が残した写真は、当時未知の大陸だった南極の姿を生き生きと伝えた。 海に浮いた氷山、座礁したエンデュアランス号、静けさを越えて恐怖を感じさせるウェッデル海の風光、かつてオットセイの猟場だったエレファント島の荘厳な威容は、大自然の驚異を改めて悟らせる。 天気が寒くなった今の時期に南極の話をするのは、南極が地球環境のバロメーターであるからだ。 南極のオゾン層破壊も問題だが、次第に減っている南極の氷山も環境危機の代表的な証拠とされている。