◇「ゆりかごゴールセレモニーに感動」＝一時‘虚無サッカー’と呼ばれていた危機から抜け出した秘訣を尋ねると、自分がＡマッチにデビューさせた朴智星（パク・チソン、マンＵ）と奇誠庸（キ・ソンヨン、２０、ソウル）を例に挙げた。

許監督は「００年に朴智星をＡマッチにデビューさせる時は‘苦しくても闘志を燃やせ’などと小言が多かった」とし「もともと大きな負担を抱えている選手に対して自分が未熟だった」と打ち明けた。許監督は昨年９月のヨルダン戦でＡマッチに初めて出場した奇誠庸に対しては、「思い切ってやれ、ミスしてもかまわない」と言って送り出した。

昨年１１月のサウジアラビア戦で代表チームが得点すると、選手らは許監督の長女ファランさんが双子を安産したことを祝う意味で、ゆりかごを揺らすゴールセレモニーを見せた。許監督は「選手らのゴールセレモニーを見て感動で身が震えた。若い選手たちと通じているという感じが本当によかった」と振り返った。

◇「欧州チームに勝てる攻撃力備える」＝許監督は「今回のアウエーで得たものは、欧州チームと対戦しても自分たちのゲームができるという自信だった」とし「２０時間かけてキャンプに到着し、時差に苦しみ天気も悪かったが、選手は気後れすることがなかった」と話した。

許監督は来月５日の南アフリカワールドカップ（Ｗ杯）組み合わせ抽選が終われば、１月から南アフリカ合宿に入って適応練習をし、スペインに移った後、欧州チームとまた試合を行う計画だ。

囲碁アマ４段の許監督は自分のサッカー哲学を囲碁用語の「我生然後殺他」に例える。自分が安全であってこそ相手に勝てるということだ。許監督は「もう骨格はできているので、相手に勝つ鋭利な攻撃力を備えることに力を注いでいく」と語った。


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