【コラム】本を読まない韓国社会の限界
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.11 17:16
今季最大の期待作というミュージカル「英雄」を友人と一緒に見に行った。10月26日の初公演、「明成皇后」制作チームの作品だけに関心も大きかったが、一方で心配もあった。「また愛国主義商品では?」という疑問だった。「華麗な舞台は他のミュージカルに劣らないが、実際に見てみると愛国心が深く入り込んでいて…」(元MBC副社長シン・ジョンイン氏)、「活劇を見ているようでちょっと…」(デザイナーのイ・ミョンヒ氏)。
歌手チョ・ヨンナム氏の判断もそうだった。‘韓国人向け’に制作したコンセプトからして同意しがたいという指摘だ。「韓国人だけの悲憤慷慨だ。日本人や中国人もこれを見て涙を流すような作品にすべきだったが…。簡単なことではないが、伊藤博文をひとまず明治時代の日本が作った人物とみなし、私たちの偉大な英雄の安重根(アン・ジュングン)がなぜ彼に拳銃を向けることになったかという葛藤と破局を込めてほしかった…」