【噴水台】アラオン
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.09 11:23
百の昔の言い方は「オン」だ。「全世界」(オンヌリ)の「オン」のように「すべて」という意味で命脈を継いでいる。1700年ほど前、百済官吏の官職名からオンの原型を見ることができる。数学者であるキム・ヨンウン檀国(タングク)大学教授によると、16段階の官職のうち序列3位は「恩率」だが、頭の文字の「恩」が百を意味する。日本でこの「恩」は「オン」と読む。慶尚(キョンサン)大学のチョ・ギュテ教授は2006年の論文で「百を意味するオンは古代チュルク語やウィグル語で十を意味する“on”を借用したもの」と主張した。三十(ソル+ウン)など10単位の数詞に入っている「ウン」の音も「オン」に起源を置いたもので、合成語ではもとの意味である10として使われるが、単独で使われるときは100に変わったのではないかというのが彼の推論だ。日本人は数が多いという意味の「八百」を「やお」と発音する。「百」を「お」と読むという点で、韓国語の「オン」の体臭が感じられる。