◇株式市場でも先進国扱い＝韓国株式市場は２１日、ＦＴＳＥ（フィナンシャル・タイムズ・ストック・エクスチェンジ）先進国指数に編入された。アジア市場では日本・香港・シンガポールに続いて４番目だ。韓国取引所はＦＴＳＥ先進国指数編入で２１３億ドルの資金が国内に流入すると見込んでいる。

ＦＴＳＥとともに２大グローバル指数のＭＳＣＩ（モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル）の先進国指数編入も時間の問題と観測される。２３の先進国市場だけを対象としている世界的な国債投資指標であるＷＧＢＩ（世界国債指数）には年内の編入が有力だ。

韓国投資証券の李載珖（イ・ジェグァン）リサーチ本部長は「外国人投資家の間では、韓国はもうワールドクラスに入る国になったという認識が広まっている」と述べた。

◇ソフトパワーを高めて国際社会への寄与を増やすべき＝確実に先進国入りするにはまだ備えるべきことが多い。代表的なのが社会の多様な意見を調整して合意点を見いだす能力の「社会的資本（Ｓｏｃｉａｌ　Ｃａｐｉｔａｌ）’だ。三星（サムスン）経済研究所は韓国の社会的資本指数がＯＥＣＤ２９カ国のうち２２位と分析した。

尹徳竜（ユン・ドクリョン）対外経済政策研究院（ＫＩＥＰ）国際マクロ金融室長は「対立と反目で摩擦的な費用が多いのが後進国の共通点」とし「本当の先進国になるには社会的資本がしっかりと形成されなければならない」と語った。源泉技術などソフトウェアもさらに多く確保する必要がある。

先進国には責任が伴う。気候変動やＯＤＡなど国際的な関心事にもっと積極的に取り組むことが求められる。しかしＯＤＡの場合、昨年８億ドルにとどまり、ＯＥＣＤ加盟国のうち１９位だった。

これまでのように各種国際交渉で開発途上国扱いを要求するのも難しくなる。新しい機会と挑戦が同時に近づいているのだ。


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