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歌手チョ・ヨンナム氏、北京で最初の「世界美術巡回展」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.09.18 17:58
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「これから美術もバラエティーショーにならなければ。 美術愛好家が増え、展示空間が広くなったことで、‘美術ショー’の可能性もそれだけ高まった」。

 
普段からこう主張してきた歌手兼画家のチョ・ヨンナム氏(64)が中国で美術ショーを開いた。 北京798美術通りのSZアートセンターで15日に開幕した「チョ・ヨンナム世界美術巡回展」(25日まで)で挑発的な想像力を発揮した。 330平方メートルの美術館には数百人の観客が入り、チョ氏が自らピアノを演奏しながら初代歌手のチャン・ナラと一緒に歌を歌った。 美術展示館を見に来た観客も一緒に歌い、開幕式はしばらくバラエティーショーの舞台に変わった。

チョ氏は米国・イタリア・ドイツ・日本巡回展の最初の寄着地に中国を選んだ。 韓中国交正常化17周年と中国建国60周年を迎えて企画されたが、チョ氏にはもう一つの考えがあった。 「世界美術市場のメッカに浮上した中国で自分の作品が通用するのか挑戦してみたかった」。チョ氏は「文化大国である中国の美術作品価格は韓国の100倍を超えるが、まだ韓国には中国を蔑んでいる人がいる」と述べた。

しかし今回の作品を中国に運ぶ過程は順調でなかった。 中国の税関と文化部当局が「中国の顔である天安門を戯画化した」として作品を問題視したからだ。 「天安門広場で」と「天安門広場の前で」という2作品が検閲で引っかかった。 天安門広場を碁盤に表現した「天安門広場の前で」は天津税関が通関を拒否し、結局は展示できなかった。 しかし天安門に花札を描いた「天安門広場で」は何とか認められた。 この作品は12点の絵をつないだ大型作品だ。 問題になった天安門の部分の2点を除いて展示しようというアイデアを中国当局が破格的に受け入れた。 このためこの作品は10日間、税関で保留されていたが、開幕式の4時間前に展示場に設置された。

開幕式の現場で会ったチョ氏は「私の作品が検閲に引っかかったのは、中国当局が自分の作品を問題作として認めたということではないか」とし、むしろ有り難く感じていた。

チョ氏は「自分の作品を問題視した文化部当局者が、個人的に私の作品が好きだと言って今日の開幕式にも来てくれた」とし「中国人の融通性のある態度が印象的だった」と語った。

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