【コラム】北朝鮮、いつまで退行的な方法を続けるのか
分断60年が経ったが、まだ南と北を貫く民族の歌は断然アリランだ。公式的でもそうだ。1991年日本で開かれた第41回世界卓球選手権大会に南北韓が単一チームで参加し、韓半島旗とアリランが南北を象徴する国旗と国歌として使われたからだ。実際にその大会で韓国のヒョン・ジョンファと北朝鮮のイ・ブンヒで構成されたコリア女子チームが優勝したとき、授賞式場ではアリランが演奏された。
実際にアリランを共同の国歌として使うことにしたのはずっと以前のことだ。64年、東京五輪に派遣する単一チームを論議するために開かれた63年1月、スイスのローザンヌ会談で、南北はアリランを国歌とすることで合意したのだ。ただ単一チーム派遣がなくなり、実現しなかっただけだ。国際舞台だけではなかった。南北の親善試合であり南が北をあるいは北が南を応援する国際試合では間違いなく韓半島旗がはためき、アリランの曲が流れたりした。