生き残って落下する弾道ミサイルは、サード(THAAD)ミサイル(終末高高度防衛ミサイル)で迎撃する。迎撃の高度は約200キロ、迎撃率は80%以上だ。最終段階には多弾頭タイプのパトリオットミサイル(PAC-3)が動員される。迎撃率は95%以上。PAC-3は射程1300キロ以下の弾道ミサイルのみ迎撃する。北朝鮮のミサイルのうち、スカッドB(射程340キロ)、スカッドC(550キロ)、ノドン(1300キロ)などは、米防衛システムのうちABLやイージスのミサイル防衛(MD)システム、PAC-3でいずれも迎撃できる、というのがロッキードマーティン社の説明だ。
韓国をターゲットに北朝鮮が発射する可能性があるミサイルはすべて含まれる。「北朝鮮のミサイルをいつでも迎撃できる」という米政府の公言が空言ではないように聞こえた。ただ午前9時から5時間にわたり続いたブリーフィングで、韓国人記者団は「迎撃能力を信じられる根拠」を質問したが、会社側は提示しなかった。