チェ・ジウは他の追随を許さない女性韓流スターだ。チェ・ジウは、その美貌にすらりとした体など、完璧な身体条件をそろえた女優という点でデビューから一気にスターダムにのし上がって君臨したように思われる。しかし彼女は誰より大変だった無名時代を送った。しかし彼女はあきらめなかったし、絶えず挑戦し、意図しないチャンスを通じてスターに跳躍した。チェ・ジウは「辛い無名時代を過ごしたおかげで強くなった。大変なことを経験してもデビュー時代を思い浮かべて意欲を取り戻すこともある」と話す。



◆無名時代とイザベル・アジャーニ

チェ・ジウは１９９４年ＭＢＣ公式採用タレント２３期生としてデビューした。アン・ジェウク、イ・ミニョンらと同期だ。公採タレント時代、彼女は同期たちに比べて劣っていた。１年余りの間、ＭＢＣドラマに出演しても端役にすぎなかった。公採専属期間を終えた後も、チェ・ジウに訪れた機会は多くなかった。彼女は演劇の舞台に新しいチャンスを模索した。コメディアンのキム・ヒョンゴンとともに「兵士と修道女」長期公演に出演した。観客たちは有名コメディアンと共演するチェ・ジウを「美貌の新人女性コメディアン」と誤解した。チェ・ジウは「後日、知人たちが私を冷やかすときに『兵士と修道女』の話をする。しかしこの作品を通じて演技力がつき、『初恋』のようなドラマにも出演することができた。私を女優にしたこやしとなった」と言った。その後、彼女はキム・ミンジョン主演の映画「帰天図」のヒロインに抜擢された。ついに跳躍のチャンスを得たのだ。しかし撮影を３日後に控え、突然ヒロイン交代という青天の霹靂のような思いを経験した。深い傷を負った彼女は「これ以上、大恥をかくこともないだろう」と映画「デアボリカ」公開を前に行われた「イザベル・アジャーニ選抜大会」に出場した。１位になると映画に出演させてくれるという条件があったからだった。１位となって映画「パク・ボンゴン家出事件」に主演級として出演することになった。イザベル・アジャーニに似ていたおかげで人生逆転のチャンスを得たのだ。

当時、チェ・ジウのマネージャーだったソン・ソンミンさんは「帰天図」のヒロインをはずされ、悲しそうに泣きながら「必ずスターになって『帰天図』制作者がまた訪れてくれるようにする」と誓った。ある意味、今のチェ・ジウは「復讐の力」で作られたともいえる」と話す。


【スター探究】キツネの仮面をかぶったクマ　チェ・ジウ（２）

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