しかし国際通貨基金（ＩＭＦ）の見方は違う。ＩＭＦが２２日に発表する世界経済見通し（修正値）で、来年の韓国の経済成長見通しを２月に示していた数値より引き下げることがわかった。ＩＭＦは２月に韓国の経済成長率を今年マイナス４％、来年４．２％と示していた。

まだ来年の韓国の経済成長見通しは公開されていないが、一部では当初の予想値の半分にも満たないという見方もでている。こうなると韓国経済は当初予想していたＶ字型の回復よりは、回復に時間が多くかかるＵ字型の景気の流れに乗るという見方が優勢だ。

ＩＭＦは韓国だけでなく世界全体の経済成長見通しも引き下げ続けている。１月に３％と予想したが３月には１．５～２．５％に引き下げた。韓国は国内総生産（ＧＤＰ）のうち輸出と輸入など対外部門の割合が８０％を超えているため、世界経済の成長率が落ち込めば韓国の成長率もともに下落するしかない。

企画財政部の尹増鉉（ユン・ジュンヒョン）長官は２０日にＣＮＮとのインタビューで、「現在の景気では肯定的要因と否定的要因が混在している。（景気を）楽観するにはとても早い」と述べている。


ＯＥＣＤは引き上げ、ＩＭＦは引き下げ…韓国経済の見通し混乱（１）