欧州へ向かうアジアの関門…‘満州ノミクス’が浮上(2)
経済に活力が生まれ、周辺国の投資も活発だ。 最も積極的な国はかつてここを掌握した日本。 日本関東軍の駐屯地だった大連の場合、日本企業がいち早く基盤を築いた。 約4000の日本企業が活動している。 大連が‘中国内の小さな日本’と呼ばれる理由だ。 日本政府は特に2004年、156億円の政府借款を東北3省の教育・文化・造林などの事業に使うよう支援している。 ソフトインフラを整えたのだ。
ロシアとの国境貿易も活気を帯びている。 中ロ間の辺境貿易の中心地である綏芬河は黒竜江貿易の3分の1を占めるところだ。 黒竜江省政府はロシアとの国境地域に10平方キロメートル規模の中ロ自由貿易地帯を指定し、ロシア企業を引き込んでいる。