野党民主党の丁世均(チョン・セギュン)代表が2日、新年記者会見で「2月の国会を雇用創出の国会にしよう」と提案したのは歓迎すべきことだ。しかし、こうした宣言にもかかわらず、民主党は前日の1日にソウル中心部の清渓(チョンゲ)広場で街頭デモを主催し、翌日の3日には忠清北道清州(チュンチョンブクド・チョンジュ)で「MB(李明博大統領のこと)悪法を阻止する大会」を開いた。
つじつまが合わない出方である。場外闘争で働き口を作ることはできない。丁代表が記者会見で見せた危機意識は概して共感できるものだ。韓半島が「総体的な危機」に陥っており、だから「危機克服に向けて、全国民が力と意志を集めねばならない」という主張は当然だ。ところが見極めてみると、従来の強硬闘争の路線がそのまま生きている。