【グローバルアイ】日本にも「コリアソサエティー」が必要
最近、日本の民放テレビが人気裏に放送している『世界を変える100人の日本人』という番組にコメンテーターで数回出演した。韓国人として帰化した後、障害者福祉事業に一生を捧げた李方子(り・まさこ、イ・バンジャ)女史のように歴史的人物もいるが、バイク用のエアバックジャケットを開発した技術者、九州の大分からドバイまで寿司を配達する食堂の主人など、世界を変えたというには少々不足な人々も紹介の対象である。コメンテーターは紹介の対象となる日本人の業績を外国人の視覚で評価するため、フィナンシャルタイムズ、ウォールストリートジャーナル、ザ・タイムスなどの日本駐在特派員たちもこの番組には出演する。彼らは日本に対する該博な知識で日本礼賛論に力を尽くす。
彼らに、韓国に対してどのくらい知っているのか、こっそり聞いてみたところ、わかるにはわかるがよくはわかっていないということを感じた。彼らが属するメディアが韓国の経済状況を実際より悪く書いているのも無理ではないとも思った。その原因が我々にあるということも痛感した。我々は「漢江の奇跡」を成し遂げ、半導体や携帯電話、造船、鉄鋼、自動車などを製造し、世界経済規模13位まで登りつめたという強い自負心の中に生きている。しかし世界的不況が始まるとこの自負心は砂上の楼閣にすぎなかった。我々が思うほど国際社会は我々の実力をまともに評価してくれなかったのだ。人口30万人のアイスランドと比較されても太刀打ちできなかった。日本も不況の余波で困難をきたしてはいるが、それでも不安は少ないという評価を受けて円高に転じたのと対照的だ。