柳明桓（ユ・ミョンファン）外交通商部長官は４日「（今月８日ごろに開催が予定された）北朝鮮の核問題をめぐる６カ国協議の合意文書には‘サンプル採取’を保証する表記が含まれるべきだ」と述べた。

柳長官はこの日、定例ブリーフィングを行い「サンプルを採取し、同サンプルを持ち出して検査できるようにすることが６カ国間で確認され、それが文書で保障されなければならない」と強調した。続いて「どういう表現を使うかは、６カ国の合意によって決まる」と説明した。

また、北朝鮮がオバマ米次期政権との交渉を視野に入れ、今回の６カ国協議で合意を先送りする可能性については「そう考えるならば、ベッティングを誤ったもの」とした上で「今回ある程度仕上げの段階の合意を引き出せなければ、オバマ政権でも６カ国協議のモメンタムを強めることができない」という認識を示した。

この日、６カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補（東アジア・太平洋担当）はシンガポールで、北朝鮮首席代表の金桂寛（キム・ゲグァン）外務次官と会談し、北朝鮮の核検証問題について話し合った。ヒル次官補は同会談に先立ち「我々は検証がどういう形で行われるかに対する明確なロードマップを望んでいる」と話した。

ヒル次官補は５日まで金次官と協議した後、６日、ソウル入りし、会談の結果を韓国側に説明する予定だ。