ソウル市教育庁は25日、高校生を対象にした‘現代史特講’を教える講師145人を決め、発表した。講師には金星(クムソン)出版社の近・現代史教科書の左偏向問題を提起した朴孝鍾(パク・ヒョジョン、ソウル大学教授)教科書フォーラム共同代表をはじめ、小説家の卜鉅一(ポク・コイル)氏、リュ・ソクチュン延世(ヨンセ)大学教授ら保守指向の要人が多く含まれていることから、‘右偏向講師陣’論議が巻き起こっている。講師として推薦された趙甲済(チョ・カプチェ)趙甲済ドットコム代表と李栄薫(イ・ヨンフン、ソウル大学教授)教科書フォーラム共同代表は教育庁の審査過程から除外された。
市教育庁のキム・ソンギ教育課程政策課長は「今年6月、行政安全部が調査を行った結果、高校生の大部分が韓国戦争がいつ起きたのか正確に知らないなど、歴史に対する意識と国家観に問題があることから、特講を用意した」と説明した。ソウル市教育庁は今年7月から市議会より約3億ウォン(約1898万円)の予算を追加で受け、特講を推進してきた。特講は27日から20校の高校で開始され、来年2月までにソウル市内の302校の高校で実施される(1校あたり2回で)予定だ。各校で希望する講師(5人)を人選すると、市教育庁がこれを参考にして講師を配分する。