２年前、マンチェスター・ユナイテッド（マンＵ）を相手に２本の左足フリーキックを決めたセルティックの中村俊輔は無気力だった。チャンスをつかめず、マンＵの細かい組織力でパスも通らなかった。マンＵの３－０の完勝。

ファーガソン･マンＵ監督は中村のフリーキックを‘警戒対象’の筆頭に挙げ、不必要なファウルを自制させた。マンＵの選手は中村の長所を封じた。中村は後半１７分に退き、その２０分後、ベンチにいた朴智星（パク・チソン）がロナウドに代わって出場した。期待した韓国と日本のエースの対決はすれ違いに終わった。

１９７９年１１月２４日、フランクフルトの車範根（チャ・ボムクン）はＦＣケルンの奥寺と対決、前半２６分と後半３４分に２ゴールを決めてチームを３－０の勝利に導いた。今回の対決でもこうした豪快な勝利が期待されたが、次の機会への持ち越しとなった。

この日、オールドトラフォードには中村の招待を受けた‘日本の洪明甫（ホン・ミョンボ）’井原正巳と日本取材陣１０人が訪れるなど‘小さな韓日戦’への期待が感じられた。

試合後、中村の表情は険しかった。中村は「４－１－４－１フォーメーションで自分は中央ミッドフィルダーの役割だった。満足できない試合だった」と失望感を隠せなかった。

マンＵとセルティックは来月５日、スコットランド･グラスゴーでもう一度対戦する。