日本で有害物質「メラミン」が検出された乾燥全卵の粉末を生産した中国メーカーの製品が韓国にも輸入されていたことが分かった。

農林水産食品部（農食品部）と食品医薬品安全庁が１７日に発表したところによると、今年に入り中国の大錬の「大連韓偉食品有限公司」（Ｄａｌｉａｎ　Ｈａｎｏｖｏ　Ｆｏｏｄｓ　Ｃｏ．ＬＴＤ）が製造した▽乾燥全卵の粉末▽卵黄と卵白の粉末▽砂糖入りの卵の粉末－－など１１６．５トンが輸入された。これらの各製品はパン、菓子、マヨネーズ、マスタードなどの製造に使われる。

政府はこの日、同製品が輸入されたことを確認した後、回収に乗り出し、１１．５トンは輸入業者が保管中であることを把握した。まだ消費していないものは見つけ次第回収し、メラミンが入っているかを検査する計画だ。

しかし、卵の粉末は流通期間が長くないことからすでに使用済みであると、政府は見ている。輸入業者が保管中の物量に対しては、業者が自発的に返送するよう勧める方針だ。今後、卵の成分が入っている製品を輸入する場合は、メラミン検査を行うことにしている。今年に入って韓国には大連韓偉食品有限公司の製品をはじめ、中国産の卵加工品６２２トンが輸入された。

政府は先月、中国産の卵の加工品を原料に使った食品２点を対して検査を行ったが、メラミンは検出されなかった。農食品部当局者は「原料表示の部分に‘中国産’と記した製品を検査したため、大連韓偉食品有限公司の卵の粉末を使ったかどうかは分からない」と伝えた。