米国が１１日、北朝鮮に対するテロ支援国家の指定を解除したのを受け、北朝鮮が即刻核施設の無能力化作業を再開するという立場を米国に通報した。

北朝鮮の核問題をめぐる６カ国協議で韓国首席代表を務める金塾（キム・スク）韓半島平和交渉本部長は１２日、記者団に対し「米当局の発表とともに北朝鮮も即刻米当局に対し、無能力化措置に復帰することを確認したと聞いている」とし「即刻履行されるだろう」という見方を示した。

北朝鮮外務省のスポークスマンも１２日、国営朝鮮中央通信の質問に「米国が北朝鮮のテロ支援国家指定を解除したことを歓迎する」と答弁した後「北朝鮮も寧辺（ニョンビョン）の核施設の無能力化作業を再開し、米国と国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の監視員の活動を再び受け入れる方針を決めた」と述べた。

これに先立ち、マコーマック米国務省スポークスマンは１１日（米時間）「北朝鮮をテロ支援国家指定名簿から削除する」と発表した。これで、北朝鮮が８７年１２月に行った大韓航空機爆破事件を理由に、米国が翌年１月、北朝鮮をテロ支援国家に指定してから２０年９カ月ぶりに指定が解除されることになった。

米国務省は会見で「核検証をめぐる交渉で、北朝鮮が申告した施設については、専門家が訪問し検証を行うことで合意した」と明らかにした。