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<インタビュー>オダギリジョー「善良というよりは変態に近い」 (2)

2008.10.08 10:43
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「韓国と日本の女優を比較してどう思うか」との質問にオダギリジョーは「イ・ナヨンさんは自然体なので男性として付き合ってみたいと感じますが、日本人の女優に対してはこのような感情が湧きません」と言い、リップサービスする余裕も見せた。

『悲夢』をはじめ、多くの出演作に善良な人物の役で出演しているが「優しい人とはほど遠い」と謙遜するオダギリジョーは、マニアとオタクについての話が出ると「自分はマニアやオタクというよりは変態の方に近い」と冗談を言った。

 
CDに隠れてしまうぐらい小さな顔を維持する秘訣について質問すると、オダギリジョーは「このように生んでくれた両親にただ感謝しています」と話し、笑った。

オダギリジョーは演出の勉強のために米国留学した経験を持つ。しかし「演出は趣味」と言い、線を引く。「完成させた短編が何編かあるのですが、公開することはないと思います。ビジネスをしようという考えはありません。自分と友人が見ながら楽める作品で十分なんです」

「一時、演出を志した人間として、自分の中で監督と俳優という2つの自我がぶつかり合わないのか」という質問に対して長い説明が続く。「監督が願っているものと、俳優が演じる演技は一致しないため、衝突は避けられません。しかし互いに激しく戦った後に生まれた解決策や妥協はよい作品を作っていく上で使われていくと考えています」

オダギリジョーは自分のコンプレックスについて「人間なら誰でも持っているもの。これは自意識から出てくる副産物のようなもので、俳優はこの自意識を失くすために、全力を尽くさなければいけないんです」と答える。容貌や性格についての自評を期待していた記者の思惑とは違い、哲学的なメッセージを投げかけられた。

最後に『悲夢』のキーワードでタイトルでもある夢について尋ねた。オダギリジョーは「普段から夢をよく見る方で、夢に出てきた会話や状況を忘れないようにノートに書いておき、アイディアにしています。時には自分が演出する作品に反映させることもあります」と話し、無邪気に笑った。






<インタビュー>オダギリジョー「善良な人物よりも変態に近い」 (1)

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