教育科学技術部(教科部)は18日「昨年全国100校を対象にサンプリング調査を行ったところ、88校からアスベスト(石綿)が検出されたのを受け、今年12月まで全国のすべての幼稚園と小中高校を対象にアスベスト汚染の実態を調べる方針を決めた」と明らかにした。
アスベストは耐熱性、耐久性、電気絶縁性などの特性に優れ、建築資材、保温材、耐火材など、さまざまな用途に広く使われてきたが、アスベスト肺(石綿の粉じんを吸引することによって肺の繊維組織が増殖する肺繊維症を生じ、肺がんなどを起こす病気)や肺がん、悪性中皮腫(胸膜、腹膜に生じるがん)の病気を引き起こす物質とされている。