１９６６年のイングランドワールドカップ（Ｗ杯）８強神話の再現を狙う北朝鮮が、２０１０南アフリカワールドカップ（Ｗ杯）へ向けて幸先よく滑り出した。

北朝鮮は７日（日本時間）、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）アブダビで行われた南アフリカＷ杯アジア最終予選Ｂ組リーグ第１戦で、２－１でＵＡＥを降した。

勝ち点３点を獲得して組１位に立った北朝鮮は、１０日に中国・上海虹口スタジアムで韓国と第２戦を行う。

北朝鮮にとっては引き分けでも満足できる試合だった。 中東アウエーであるうえ、ストライカーの鄭大世（チョン・テセ、川崎）がアジア３次予選で受けた警告の累積で欠場していたからだ。

３次予選の６試合を無失点に抑えた北朝鮮は、予想通り守備を固めたうえで反撃のチャンスを狙った。 北朝鮮の作戦は的中した。 後半２７分、チェ・クムチョルのクロスが守備手の体に当たってゴールとなった。 幸運のオウンゴールでリ―ドした北朝鮮は後半３５分、アン・チョルヒョクがペナルティーエリア右から右足でシュートを決め、勝負を決めた。

北朝鮮は後半４０分、バシル・サイードにゴールを許したが、ロスタイムの９分間、相手の波状攻勢を防ぎ切った。 同組のサウジアラビアはイランと１－１で引き分けた。

Ａ組の日本はアウエーでバーレーンと対戦し、３－２で勝った。 カタールはホームでウズベキスタンに３－０で大勝した。

一方、ヨーロッパ予選ではフランスがオーストリアに１－３で敗れる波乱が起きた。 東ヨーロッパの強豪ルーマニアもリトアニアに０－３で敗れた。 南米予選ではアルゼンチンがパラグアイと１－１で引き分けた。