９月１０日に平壌（ピョンヤン）で行われる予定だった２０１０南アフリカワールドカップ（Ｗ杯）アジア最終予選Ｂ組第１戦の南北（韓国・北朝鮮）戦は、中国・上海で開催されることになった。

ＡＰ通信は２１日（韓国時間）、国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）本部があるチューリヒ発で「北朝鮮ホームゲームの南北戦は平壌ではなく上海で開催することで、ＦＩＦＡと北朝鮮サッカー協会が合意した」と報じた。

これを受け、３月２６日の南アフリカＷ杯３次予選に続いて今回も、平壌の代わりに上海で南北戦を行うことになった。 試合場所はまだ決まっていないが、３月に南北戦が行われた上海虹口スタジアムになる可能性が高い。

北朝鮮は最近の南北関係悪化で自国での開催に負担を感じているうえ、愛国歌の演奏と太極旗（テグッキ、韓国の国旗）掲揚に相変わらず拒否反応を見せていることが伝えられた。

大韓サッカー協会は「国旗と国歌問題を政治問題ではなくサッカー論理で解決していく」と明らかにしていたが、北側の立場を変えることはできなかった。

２００８北京五輪サッカー組織委員長の資格で北京を訪れた鄭夢準（チョン・モンジュン）大韓サッカー協会会長兼ＦＩＦＡ副会長も最近、「北朝鮮がＦＩＦＡを通じて、平壌での太極旗掲揚と愛国歌演奏は難しいという意思を伝えてきた」と話していた。

許丁茂（ホ・ジョンム）監督率いる代表チームは、北朝鮮戦をはじめ、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）と来年６月までホームアンドアウエー方式で対戦し、７大会連続の本戦進出を目指す。 北朝鮮とのホームゲームは来年４月１日に行われる。