韓国と北朝鮮船舶の衝突事故発生から1日経った13日、北朝鮮が韓国船舶の調査を終え、船を南へ送り返した。金浩年(キム・ホニョン)統一部スポークスマンは「13日午後、南北海事当局間の通話で北朝鮮の陸海運部側が(衝突事故が発生した)韓国側の砂運搬船トンイ1号が午後3時、北側の古城(コソン)港を出港したことが分かった」と伝えた。金スポークスマンは「この船舶は14日、目的地の巨済(コジェ)港に到着する」と話している。
これに先立ち、この日午後、北朝鮮は東海(トンヘ、日本名・日本海)地区の軍事実務責任者の名義で東海線軍事ラインを通じてファクスを送り「今回の不祥事は深夜に発生した偶発事故であることを考慮し、船と船員を直ちに送り返す」と伝えた。砂採取事業の北朝鮮側の業者である朝鮮陣営貿易会社もこの日、韓国側の事業パートナーの亜天(アチョン)に「北側の漁民2人が死亡して船まで沈没した事故だが、同胞愛的な見地から送り返す」と通知してきた。