<犯罪プリズム>放火犯はどうして何度も放火するのか
消防当局によると火災事件の25%程度が放火によるものだ。放火事件のうち犯人が検挙されるのは15%台にすぎない。かなりの火災事件は放火にもかかわらず原因がわからないままになってしまうケースが多いのだ。
こうした事実から、今回の崇礼門(スンレムン、南大門)放火事件の犯人が早期に検挙されたことは異例だといえる。ソウル警察庁はシムス(CIMS)という犯罪情報管理システムが大きな役割をしたと明らかにした。シムスは犯罪者に係わる情報をデータベースで構築し、初動捜査段階で容疑者を見つけられるようにした検索エンジンだ。
放火犯罪が反復性が高いという点も、犯人が早く検挙されることに寄与している。犯罪者が同種の犯罪を繰り返さなければどれだけデータベースを取り揃えたといっても検索は難しい。2002年、米国法務省は放火犯罪の再犯率が57.7%と発表した。まさにこのような特定犯罪の反復性がシムスの有用性を高めた。