ソウル江南(カンナム)警察署は24日、生後70日ほどの乳児を親母とともに誘拐し、乳児は金を受け取った後に売り渡し、母は殺害後に埋葬した疑い(殺人・遺体遺棄など)で、便利屋職員チョン某容疑者(40)ら3人の逮捕状を請求した。警察はまた、金を渡して乳児誘拐を依頼し、乳児を引きうけた疑い(人身売買)で、キム某容疑者(36、女)の逮捕状も請求した。
警察によると、チョン容疑者らは昨年5月24日、京畿道平沢郡浦升面(キョンギド・ピョンテクグン・ポスンミョン)の道路で、乳児を抱いて歩いていたコ某氏(21、女)を車で拉致した後、乳児は、京畿道広州(クァンジュ)に住んでいたキム容疑者に売り渡し、車内で、「子どもを返して」と哀願していたコ氏は首をしめ殺害、江原道(カンウォンド)の野山に埋蔵した。
1990年に結婚し、子ども2人を産んだ平凡な主婦だったキム某容疑者は、2003年3月、ソウルの某ナイトクラブでトラック運転手のチェさん(31)と知り合い、同せいを始めた。キム容疑者は、前夫より経済力のあるチェ氏と結婚するため、同年10月、便利屋職員チョン容疑者らに「男女区別せずに乳児を確保してほしい」と依頼し、7000万ウォン(約700万円)を支払う、と約束した。