【社説】「労組無法天下」をいつまで放置するのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.29 13:06
現代重工業の労働組合(全国民主労働組合総連盟傘下)が昨日、ストライキに入った。争議発生申告などの法的手続きは踏まなかった。一昨日は会社本館の正門で職員と衝突した。その過程で職員1人が目のあたりをひどく負傷した。会社側によると失明のおそれもあるという。労働組合はこの日、蔚山(ウルサン)のハンマウム会館という建物を違法に占拠し始めた。31日に開催される株主総会を阻止するためだ。株主総会を妨害できないようにする決定を裁判所が出したが、これを無視した。法が無視され、法秩序を守るべき警察は傍観した。ハンマウム会館の3階には外国人学校がある。生徒はいつ登校できるか分からない状況だ。
現代重工業の労働組合は22日には警察に暴力を行使した。同社ソウル事務所の前に立つ警察官を殴り、首の後ろを引っ張った。警察官およそ30人がけがをした。2人は歯が折れた。警察は現場で12人を逮捕したが、11人を釈放し、1人に対してのみ逮捕状を請求した。判事は証拠隠滅と逃走のおそれがないという理由で検察の逮捕状請求を棄却した。警察官が白昼に無差別暴行を受けたが、一人も拘禁されなかった。我々は本当に法治主義国家に暮らしているのか疑ってしまう。