行跡を隠すために徘徊して入港…北朝鮮の制裁回避手法
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.13 14:24
北朝鮮に対する制裁が具体化することを受け、北朝鮮の制裁回避に向けた手法も進化している。特に、北朝鮮に年間10億5000万ドル(2015年基準)の収益を抱かせた石炭輸出が昨年8月、国連安全保障理事会決議第2371号で全面遮断された後、北朝鮮も多様な制裁回避の手法を開発中だ。安保理傘下の対北制裁委員会専門家パネルが今年3月に発刊した報告書で分析した北朝鮮の石炭売りが手法だ。
◆行跡隠し=チョンホン号は昨年6月16日、北朝鮮南浦(ナムポ)港で石炭を積載した。翌日S字型で複雑な航路を描きながら終日、海上を徘徊(はいかい)した青紅号は6月18日、中国山東省の蓬莱港に停泊すると申告した。だが、偽りだった。チョンホン号は蓬莱港を経ずにベトナム・カンパ港に北朝鮮産と疑われる石炭を荷役した。本当の行跡を隠すために海上をぐるぐる回った。フアプ号も昨年9月、北朝鮮羅津(ナジン)港で石炭をのせた後、原産地をロシア・ナホトカにだましてベトナムに売ろうとした。だが、フアプ号は海上を徘徊しただけでナホトカ港などロシアのいかなる港にも立ち寄らなかった事実が明らかになり、ベトナムが石炭の荷役を拒否した。するとフアプ号はのせていた石炭を中国に売ろうとした。