「韓半島唯一の合法政府」表現、中学・高校教科書から消える
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.03 11:32
現在の小学5年生と中学2年生が2020年に中学・高校に入学して使用する歴史教科書では、大韓民国の体制が「自由民主主義」でなく「民主主義」と表現される見通しだ。また1948年を「大韓民国樹立」ではなく「大韓民国政府樹立」の年として表示する。朴槿恵(パク・クネ)政権の国定歴史教科書で使用していた用語を変更するということだ。
韓国教育課程評価院(評価院)は2日、中学・高校歴史教育課程と教科書執筆基準試案を公開した。文寅在(ムン・ジェイン)大統領は昨年5月の就任から3日後に国定教科書の廃止を指示し、歴史の教科書は民間出版社が発行する検定体制になった。これを受け、教育部の委託を受けた評価院が新しい教科書のための教育課程と執筆基準試案を昨年8月から開発してきた。教育課程と執筆基準は6月に確定する。
教育課程および執筆基準試案をみると、国定教科書編纂過程で理念論争があった用語と内容の多くが変更された。国家体制に関する表現は「自由民主主義」ではなく「民主主義」に変わった。過去の歴史教科書では国家体制を民主主義と記述していたが、李明博(イ・ミョンブク)政権時代の2011年に教育課程を改定して自由民主主義に変わり、これが国定教科書でも続いた。パク・ジンドン評価院企画調整本部長は「学界と教育界で『民主主義』という用語に修正しようという要求が多く、『政治と法』のような他の社会科目では民主主義という用語を使用しているため変えることになった」と説明した。