１日から株式市場の取引時間が３０分延長される。これに伴い午前９時から午後３時だった株式売買取引時間は午前９時から午後３時３０分に変更される。外国為替市場もこの日から午前９時から午後３時３０分まで取引をする。韓国の証券市場の取引時間が変更されるのは２０００年５月に正午から午後１時までの昼休み休場制度が廃止されてから１６年ぶりだ。投資家が知っておくべき点を問答で整理した。

――取引時間延長をする理由は。

「株式市場を活性化するためだ。韓国取引所は今回の措置が長く１８００～２０００ポイント台にとどまっているＫＯＳＰＩ市場に活力を与えると期待している。大引け時間帯に取引が多く行われるだけに終了時間が延長されれば取引量が増えると予想している。取引所は１日平均売買代金が２６００億ウォン（約２３７億円）～６８００億ウォン増加すると予想する。だが専門家の間では長期的に取引量には大きな変化はなく、個人投資家の短期売買だけあおることになるとの懸念も出ている」

――取引時間は市場別にどのように変わるか。

「ＫＯＳＰＩとコスダック、コネックス市場とともに場外株式取引市場であるＫ－ＯＴＣは取引時間が午前９時～午後３時から午前９時～午後３時３０分に変わる。ＫＲＸ金市場も株式取引時間と同一に変更される。だが時間外市場取引は従来通り午後６時に終わる。取引時間だけ見れば午後３時４０分～午後６時でこれまでより３０分短縮される。先物・オプションのような派生商品の取引時間は午前９時～午後３時１５分から午前９時～午後３時４５分に長くなる」

――サーキットブレーカーとサイドカーの発動時間は。

「ＫＯＳＰＩとコスダック指数が前日終値より８％または１５％以上急落した状態が１分間続けばそれぞれ１段階と２段階のサーキットブレーカーが発動され２０分ずつ取引が中断される。２０％以上下落すれば３段階が発動されその日の取引が終了する。取引時間延長後１・２段階発動が可能な時間は午後２時２０分から午後２時５０分までに伸びる。３段階は午後２時５０分までから午後３時２０分までに変わる。先物価格が急騰したり急落すればプログラム売買を５分間一時停止するサイドカーの発動可能時間もサーキットブレーカー１・２段階と同じくこれまでより３０分遅れる」

――重要内容公示にともなう売買取引停止時間も変わるか。

「１日から上場企業が株価に影響を及ぼす会社の重要な内容を午後２時３０分以降に公示すればその日の売買取引を停止し翌日に取引を再開する。これまではその時間が午後２時だった」

――他の国の取引時間はどうなのか。

「１日から韓国の証券市場の売買取引時間は６時間３０分で米国の証券市場と同じになる。昼休みの休場制度を運営する中国（４時間）や日本（５時間）、香港（５時間３０分）より長い。だがシンガポール（８時間）やドイツ・英国・フランス（８時間３０分）に比べると短い。取引所は取引時間が延びれば韓国証券市場との関連性が高まっている中国・香港をはじめとした海外証券市場との時差が減り外国人投資がさらに活発になると期待している」。