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【コラム】亡命と亡霊の間=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.08 17:47
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今回の場合はどうなのか気がかりだった。核心当局者は「金寛鎮(キム・グァンジン)安保室長も『亡命説が度々出てくるが、どうなったのか』と補佐陣に尋ねたそうだ」と耳打ちした。茫然自失だ。大統領に対北朝鮮の状況を直報告する当局者も知らないような高官の脱北・亡命は想像し難い。統一部幹部は「洪容杓(ホン・ヨンピョ)長官が対北朝鮮の干ばつ支援をカードに突破口を作ろうとしているが、とんでもない推測性の報道で混乱している」と困惑していた。政府内の対北朝鮮メッセージ管理や南北関係にも火の粉が飛んでくるという話だ。

事態が深刻なのに、関係当局は「対北朝鮮情報は確認できない」と手をふって否定している。情報委を招集して事実を糾明しなければならない国会は政争にもがいている。米国務省が「韓国政府に尋ねてみなさい」としてボールを投げたが、対北朝鮮部署は沈黙している。過去に脱北亡命の誤報で苦境に陥った時のデジャビュ(dejavu)だ。

 
2003年5月の吉在京(キル・ジェギョン)の亡命誤報は韓国報道機関と情報マンたちにとって悪夢だ。金正日の金庫番である吉在京党副部長の米国亡命を通信社の聯合ニュースが報道し、新聞・放送は大々的に伝えた。だが中央日報の北朝鮮訪問取材団がすでに2000年6月に亡くなった吉在京の愛国烈士陵墓碑を撮影したことが明るみになり反転した。「特ダネ」は一日にして大型誤報となった。5月には米CNNがソウルの高位脱北者をインタビューしたとして「金敬姫(キム・ギョンヒ)毒殺説」を報道して恥をさらした。

北朝鮮・統一問題を深く掘り下げて体得したノウハウの1つは「人の記事をむやみに書くな」ということだ。死んだという人が生きて帰ってきて、最高実力者だと賞賛した人物が一日で刑場のつゆと消えるのが北朝鮮権力だ。それだけクルミの実の中身のように複雑だ。

今からでも姿勢をたださなければならない。何よりメディア自ら北朝鮮・統一懸案を正しく見ることができる専門力を育てなければならない。ボールとストライクを区別できない選球眼ではヒットを打てないように、不動産ブローカー的な報道で統一にアプローチすることは難しい。北朝鮮専門家グループも、乱舞している説に振り回されるよりも、落ち着いた分析と判断を提示しなければならない。特集番組の出演などで世論市場を分けた脱北者社会も省察が必要だ。このまま行けば北朝鮮問題が戯画化され脱北者への不信が深くなるほかはない。政府当局も対北朝鮮情報の独占の弊害を探ってみる契機にしなければならない。

金正恩の恐怖政治の中で平壌のパワーエリートが凍りついているのは明らかと思われる。危機を感じた一部は亡命を夢見るかもしれない。第2の黄長ヨプがいないとは限らない。だが、そのような可能性が生半可な期待感に向かってしまっては困る。亡霊のように飛び交う根拠のない脱北亡命説に足をとられるほど、私たちの統一準備に暇はない。

イ・ヨンジョン統一専門記


【コラム】亡命と亡霊の間=韓国(1)

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