【時視各角】金正恩答礼の訪問カード、無駄に使うな
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.11 10:35
一国の首脳の敵国訪問はなかなかもって大胆な決行だ。自分を嫌悪する者しかいないところに訪ねて行くのは死地に飛び込む冒険だ。それだけでなく、この前まで悪魔化した人物と突然和解したらどんな内部反発を受けるかも分からない。
こうであるにもかかわらず、敵陣に飛び込んで世の中を驚かせた首脳は往々にしていた。代表的な人物が1959年9月、2週間も米国を掻き回したニキータ・フルシチョフ元ソ連書記長だ。彼は容貌や開放的指向が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長にそっくりだ。当時、米国には彼を排除しようとする人物が2万人余りいたというのがFBI(連邦捜査局)の推算だ。それでも彼は「米国の本来の姿が見たい」と言って、ドワイト・アイゼンハワー大統領に招待を申し入れ、結局その志を貫徹する。