トランプ米国大統領の虚言にホワイトハウスが冷や汗で釈明しなければならなかった。トランプ大統領が２６日にフランスで開かれた主要７カ国（Ｇ７）首脳会議で北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長との親交を誇示しながらファーストレディーのメラニア夫人を取り上げながらだ。

同日のワシントンポストやＡＰ通信などによると、トランプ大統領はフランスのマクロン大統領と行った共同記者会見で金委員長に言及した。

トランプ大統領は「私が金正恩をとてもよく知るようになったが、ファーストレディー（メラニア夫人）も金正恩を知るようになった。メラニアも私の話に同意するだろう」と述べた。続けてトランプ大統領は「金正恩は相当な潜在力のある国を持った」とした。

トランプ大統領が金委員長との親交を誇示しメラニア夫人にまで言及したものだが、メラニア夫人も金委員長と親交があるという誤解を招きかねない発言だ。しかしメラニア夫人は金委員長と会ったことはない。

昨年６月と今年２月にシンガポールとベトナムで２度にわたり米朝首脳会談が開かれたが、メラニア夫人はトランプ大統領に同行しなかった。トランプ大統領と金委員長のサプライズの板門店（パンムンジョム）会談が行われた６月もメラニア夫人は韓国に来ていない。メラニア夫人は２０１７年１１月にトランプ大統領とともに韓国を訪問しただけで実際に金委員長と会う機会はなかった。

ホワイトハウスのグリシャム報道官はこの日、声明を通じ「トランプ大統領は金委員長と強い関係を結んでいるという点を含め多くの詳細なことをメラニア夫人に打ち明けている。ファーストレディーは彼（金委員長）に会ったことはないが、大統領はメラニア夫人が金委員長をよく知っていると感じているようだ」と釈明した。