「韓国の対北制裁解除、米国の承認が必要」…トランプ大統領の発言は事実?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.12 09:00
韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官の「5・24措置解除検討」発言に対し、トランプ米大統領が10日(現地時間)「米国の承認」が必要だと述べた。これは事実だろうか。
専門家らによると、この言葉は必ずしも間違っているとは言えない。金剛山(クムガンサン)観光中断(2008年)、5・24措置(2010年)、開城(ケソン)工業団地稼働中断(2016年)などは国際社会と関係なく韓国政府が独自に決めた制裁だ。技術的には制裁解除も独自にできる。
しかしその後、それよりも強力な米国の独自制裁、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議がいくつか発効した。特に安保理制裁は独自制裁より上位にあるというのが国際法的な解釈だ。強大な影響力を持つ常任理事国の米国が拒否権(veto)を行使すれば安保理制裁の解除は事実上不可能だ。米国の承認なく独自制裁を解除できないというよりも、米国の同意なしに韓国だけが制裁を解除しても依然として安保理制裁に阻まれて効果がないということだ。