現代重-大宇造船の合併、さらなる壁は海外の承認
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.31 09:16
31日に現代重工業が労働組合の反対を乗り越えて法人分割(物的分割)のための株主総会を通過させたとしても、大宇造船海洋の買収を完了するまではまだ壁が多い。現代重工業が大宇造船を完全に買収するには、海外各国の「結合審査」をすべて通過する必要があるが、この過程が容易でないからだ。
新しく設立される持ち株会社は、現代重工業の事業法人、大宇造船・現代三湖重工業・現代尾浦造船などが子会社に編入され、世界最大の造船グループとなる見込みだ。昨年基準で現代重工業と大宇造船海洋の世界船舶受注シェアは21.2%。特に国内造船業界が強い超大型原油運搬船(VLCC)と液化天然ガス(LNG)運搬船の場合、シェアを合わせると世界市場のそれぞれ72.5%、60.6%を占める。造船業界の寡占をめぐる論争を招くということだ。
このため、まず韓国公正取引委員会の企業結合審査を通過しなければならない。その次に中国と日本・欧州連合(EU)など少なくとも10カ国から各国競争当局の結合審査で承認を受ける必要がある。一国でも反対すれば両社の合併は水の泡となる。