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【コラム】造物主と建築主、そして伊丹潤

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.27 10:45
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建築家・伊丹潤(1937~2011)は韓国と日本の間の境界人だ。僑胞(海外在住韓国人)2世として日本に生まれ、生涯韓国国籍で「ユ東龍」という名前が記された韓国パスポートを使って生きた。容易ではなかった一生だっただろうと想像される。

「伊丹潤」は姓の「ユ」の漢字が日本で常用漢字として認められていなかったため作った一種の芸名だ。生まれて初めて韓国行きの飛行機を乗った空港の名前「伊丹」と、親しく交流していた韓国人作曲家・吉屋潤(キル・オクユン)の「潤」(日本語の発音でジュン)からとってきた。韓国という故郷に対して望郷の念を持っていた気持ちが伝わってくる。

 
最近公開されたドキュメンタリー『伊丹潤の海』が胸に迫ってきたのはそのためばかりでもない。彼の建築は自然と人工の境界を越える。2006年、済州道に作った水・風・石博物館(美術館ともいう)が代表的だ。博物館という名とは違い、展示品はこれといって目につかない。あえて挙げれば自然それ自体といおうか。季節・天気・時間を変えてドキュメンタリーが繰り返し撮り収めようとした3つの博物館の内部を見ていると、自然を見て聞いて感じる人間の感覚を人工の空間を通じて最大化したその手腕が感動的に心に迫ってくる。

建築家のこの驚くべき発想が形になった背景には、建築主との意気投合があった。2001年済州道ポドホテルに続き3つの博物館を作った人は在日同胞企業家だった。ドキュメンタリーにはアパートやショップのインテリアをはじめ、いち早く伊丹潤に仕事を任せた人々の話も登場する。彼らの話を聞いていると、建築はただの建物ではなく、人と人との関係であるということに自然に思い至る。

最近、子どもたちがよく挙げる将来なりたいものの一つが「建物主」だと言うが、叱るつもりは全くない。「造物主の上に建物主」と、大人たちもできることなら望んでいるのではないか。どうせなら「建築主」の夢も抱いてみてほしい。自然と人工、人間と人間をつなぐ新たな空間の後援者になることができる。

イ・フナム/文化エディター

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    2019.08.27 10:45
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    ドキュメンタリー『伊丹潤の海』に出てくる済州道の風博物館。[写真 映画会社ジンジン]
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