北朝鮮の974部隊が動けば、1週間後に金正恩委員長が訪韓

北朝鮮の974部隊が動けば、1週間後に金正恩委員長が訪韓

2018年12月10日10時53分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  6月12日、シンガポールのセントーサ島カペラホテル。トランプ米大統領との首脳会談のため北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が到着すると、黒のスーツを着た体格のよい男が駆けつけて金委員長の車のドアを開けた。金委員長はこの男が車のドアを開けるまで車の中に座っていた。普段は金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長やキム・チャンソン国務委員会部長がしていた役割だった。

  当局はこの男を金委員長の近接警護の責任を担うシン・ウォンチョル974部隊長と把握している。政府当局者は9日、「北の国内または板門店(パンムンジョム)では身辺安全の脅威が少ないため儀典担当者が車のドアを開ける」とし「一方、シンガポールでは米国とシンガポールの当局が周辺の警護を厳重にしていたが、万が一の場合に備えて警護責任者が自ら随行したとみられる」と分析した。慣れないところでは警護責任者が直接動くということだ。

  金委員長の警護は963部隊が外郭を、974部隊が近接を担当していると把握されている。すなわち、警護の側面で見ると、金委員長の答礼訪問が決定する場合、北朝鮮の974部隊が最初に動く可能性が高いという点を示唆する。

  平壌(ピョンヤン)首脳会談を控えて青瓦台(チョンワデ、大統領府)警護チームも先発隊形式で先に行った前例があり、金正恩国務委員長が中国やシンガポールを訪問する場合にも北朝鮮警護チームが先に動いたという点で、電撃的に答礼訪問を決めても北朝鮮側は974部隊などの事前踏査を要求するはずだ。

  複数の政府当局者によると、このため北朝鮮が金委員長の答礼訪問を公式的に確定しても、答礼訪問までには少なくとも1週間ほどの準備時間が必要という。ある当局者は「以前には首脳会談を準備するのに2カ月ほどかかった」とし「今回は何度か首脳会談をしただけにそれほどではないが、答礼訪問会談の場合、準備するのに少なくとも1週間はかかるだろう」と予想した。

  9月の平壌首脳会談は2回の前例(金大中、盧武鉉元大統領)があったため、政府は当時の経験に基づいて会談の準備ができた。これに先立ち5月26日に板門店で行われた南北首脳会談は国家情報院と統一戦線部ラインで「あす首脳会談をしよう」と合意した後、翌日に首脳会談が実現する「超スピード会談」となった。

  しかし金委員長が韓国に来る答礼訪問は、平壌や板門店での首脳会談とは状況が異なる。974部隊など北側警護専門チームが事前に踏査して安全を確認する時間が必要なうえ、南北警護チームが呼吸を合わせる手続きも欠かせない。北朝鮮最高指導者の初めての訪韓であるうえ、一部の保守団体のデモが予想されるだけに、北朝鮮警護チームは徹底的に事前点検をするとみられる。

  政府当局者は「北側は金委員長を意味する『最高尊厳』の安全を何よりも重視する」とし「金委員長が参謀の反対にもかかわらず訪韓すると決心するとしても、警護を担当する北側責任者は200%安全だという確信を持つまで確認しようとするため、南北が共同で安全を点検するのにかなりの時間がかかる可能性がある」と述べた。

  北朝鮮の立場では金委員長が訪韓する場合「最高尊厳」の初の韓国訪問にふさわしい「事変」と評価されなければならない状況だ。チョン・チャンヒョン現代史研究所長は「北は金委員長の訪韓を歴史的事件と考えるはず」とし「南北が事前に水面下接触をするが、共同声明文の文案をめぐり駆け引きが生じることもある」と説明した。この過程で南北間で時間がかかるということだ。金委員長の答礼訪問をめぐりさまざまな声が出ている中、先週末、青瓦台付近には文在寅大統領と金委員長が握手をしている場面の大きな絵が設置された。
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