韓経:車椅子を利用するほどのMERS患者を放置した粗末な韓国防疫網
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.10 09:55
今月8日、中東呼吸器症候群(MERS)確診判定を受けたAさん(61)は仁川(インチョン)国際空港から入国した後、隔離措置がないままサムスンソウル病院応急室を訪れた。Aさんが仁川空港で車椅子を要請して入国するほど体調が良くなかったことが分かり、1次防疫網である仁川空港検疫所がその機能を十分果たしていなかったことが指摘されている。
9日、韓国疾病管理本部によると、Aさんは7日午後4時51分、クウェートから仁川空港に入国した際に車椅子を要請し、これを利用して空港検疫カウンターを通過した。当時、Aさんの調査を行った検疫官は、患者の体温が36.3度とそれほど高くなかったため、「14日以内に発熱やせきなどの症状が出たら病院に行くように」という案内だけをして通過させていたことが分かった。隔離措置がないまま午後5時38分に仁川空港を出たAさんは、夫人と一緒にタクシーに乗って午後7時22分にサムスンソウル病院応急室を訪れた。