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【コラム】状況に汲々とした韓国外交、全体を鳥瞰する視野を持つべき(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.28 09:31
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韓国外交はどうなのか。第一に、国際秩序の枠組みが大きく変化している状況で、実効的外交戦略がない中で状況対応に汲々としている。中堅国家である韓国が周辺強大国が形成する国際環境の構造変化に直接影響を与えることは難しいが、変化に能動的に対処する外交戦略が必要だ。

第二に、韓国外交は全体を鳥瞰する視野とバランス感覚が欠如していて、部分的事案に執着する傾向がある。韓国の外交事案はさまざまな利害当事者と関連しているので、全体的脈絡から均衡感を持ってアプローチしなければならない。たとえば対日関係は対米・対中・対北関係と連動している点で、部分ではなく全体の観点で扱わなければならない。

 
第三に、韓国社会の過度な民族主義は普遍的・世界的観点が不足した外交に続く。特に、北朝鮮と日本に対して民族主義性向が目立つ。北朝鮮に関連して「我々民族同士」の観点に傾けば韓半島(朝鮮半島)問題の国際的側面を見逃し、外交政策をわい曲することになる。日本とも国内政治的必要から民族主義に訴える傾向により、対日関係の客観的アプローチを難しくさせている。

第四に、20世紀の不幸な歴史のために被害者意識と過去指向的性向が強い。過去を忘れてはいけないが、過去の奴隷になって現在と未来を疎かにしてもいけない。長い目で過去を整理し、歴史的教訓として残しながら、歴史の和解と未来の開拓を試みなければならない。

第五に、外交の過剰政治化によって連続性が失われ、国内葛藤によって超党派的な対処が難しい。5年周期の政権交替のたびに外交政策が変わるため蓄積が難しい。代表的事例が東アジア政策だ。東アジア重視〔金大中(キム・デジュン)政府〕→北東アジア重視〔盧武鉉(ノ・ムヒョン)・朴槿恵(パク・クネ)政府〕→新アジア政策〔李明博(イ・ミョンバク)政府〕→新南方政策(文在寅)と、5年ごとに変わった。進歩・保守の対立も激しく、北朝鮮問題と東アジア勢力の転換に関する政策の振り幅が大きく、外交の効率性と一貫性が落ちる。

第六に、外交で希望的観測や確証偏向は危険だ。状況に関する客観的な評価が欠如すれば、政策が現実と遊離して外交失策につながる。最近の北朝鮮制裁に関する誤ったアプローチを例に挙げることができる。

第七に、青瓦台(チョンワデ、大統領府)主導外交で、外交政策の中心とならなければならない外交部の役割が萎縮している。また、外交の触手であり現場対応を担当する在外公館長に政治的な任命が増えたことも専門性の面で問題だ。

このような問題を克服するためには次のような措置が必要だ。1つ目に、外交戦略を明確に立案しなければならない。韓国外交の機軸は、価値を共有して安保・経済面で我々にとって重要で、今後数十年間、世界で優越的地位を持つ米国との同盟に置かなければならない。米国の新孤立主義傾向に照らして同盟を維持・強化することに努めて、ワシントン内の韓国の対中傾斜論を払拭させなければならない。安倍政府の広幅外交の背後には、盤石な日米関係があるという点で、韓国も韓米同盟をベースに周辺国とのたし算外交を繰り広げなければならない。危機の韓日関係を早期正常化して韓中関係も戦略的疎通が可能な水準まで回復させなければならない。

2つ目に、米中競争の間で韓国の位置づけ確保は同盟と原則がうまく調和するように事案別に微細調整するものの、全体的脈絡から対応しなければならない。どちらか一つだけを選ぶゼロサムゲームとして見てはいけない。インド太平洋戦略には参加し、開かれた東アジア体制を目指して南シナ海問題は通行の自由確保の努力を明確に支持するものの、我々の能力を超える作戦への参加は遠慮すべきだ。ファーウェイ問題は核心である通信セキュリティの確保に重点を置いた解決策を探し出なければならない。

3つ目に、中堅国家として掛け橋外交を活発に展開しつつ、国家生存に重要な自由主義の国際秩序、多国間主義、協力的国際主義を推し進めていかなくてはならない。活発な多国間外交とともに、志を同じくする国家と連携していく必要がある。

4つ目に、結果志向的プラグマティズム外交を追求しなければならない。機敏な先制対応外交のために、情報能力を高めて外交インフラの強化を急がなければならない。

5つ目に、外交の行き過ぎた政治化を防ぐための超党派的コンセンサス導出に力を入れなければならない。国民外交次元で、国民・メディアなどとも疎通しながら共感を広げなければならない。政権交替とは関係なく、外交専門家を登用する開かれたシステムも必要だ。

現在の状況が19世紀末の韓半島状況と似ていると懸念する声が聞かれるが、我々の能力も向上し、環境も良くなった。我々が肯定的な姿勢で官民総力外交をするなら、十分に活路を開くことができる。

申ガク秀(シン・ガクス)/法務法人世宗(セジョン)顧問・元駐日大使・リセットコリア外交安保分科委員


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