南北首脳会談カードを取り出した金正日の思惑は?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.10.24 13:32
シンガポール南北(韓国・北朝鮮)秘密接触の輪郭が表れた中、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が首脳会談カードを取り出した思惑に関心が集まっている。 執権2年目の李明博(イ・ミョンバク)政権との対座を望むような雰囲気があちこちで感知されているからだ。 北朝鮮は李大統領就任から1年半の間、猛烈な非難と挑発を繰り返してきたが、8月、対話の方向へと転換した。 首脳会談に対する金委員長の意向は、8月下旬にソウル入りした特使弔問団を通じて李大統領に伝えられた。 金委員長は今月初めに訪朝した中国の温家宝首相を通じても李大統領にメッセージを送り、「平壌(ピョンヤン)招請説」も出てきた。 労働新聞は22日、「南北間で対話の動きが表れている」と伝え、別の官営メディアは「機会は永遠ではない」「民族のために再び訪れた貴重な機会」などと雰囲気を醸成している。
専門家らは「5月の核実験以降の国際社会の対北朝鮮圧力が金委員長を動かした決定的な動機」と分析している。 統一研究院の鄭永泰(チョン・ヨンテ)研究委員は「李大統領との談判なしに朝米対話と関係改善は難しいということを北朝鮮が悟ったため」と述べた。 対北朝鮮支援の確保や経済協力など実利は副次的な問題ということだ。