【時論】追い込まれた金正恩委員長の今後の選択は(2)

【時論】追い込まれた金正恩委員長の今後の選択は(2)

2019年03月06日11時03分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  李容浩外相は一度にすべてを渡すのは不可能であるため寧辺の廃棄が現在可能な最大値だと訴えた。しかしトランプ大統領は多くの人の予想を覆し、寧辺を越えて核心に入った。誰も知らないと信じていた寧辺以外の施設に関する証拠を見せられると、金正恩委員長は驚いた。米国がここまで知っているのなら北朝鮮内部をどこまで把握しているのか、ひょっとして米国情報機関と内通する者がいるのでは、多くの考えが金委員長の頭をよぎったはずだ。習近平主席に会えば、中国も知らないことを米国がどれほど知っているのか、それは事実かと関心を向けるはずだが、それに答えるわけにも答えないわけにもいかなくなった。

  平壌に戻った金正恩委員長は大きな悩みを抱えているに違いない。経済の問題はもちろん、非核化交渉の基本戦略とゲームプランに大きな支障が生じた。金委員長のゲームプランは部分的な非核化措置を段階的に進めながら、経済安保などのいくつかの側面で相応の措置を最大限に引き出し、結果的には核能力を残したまま体制の安全を図って経済も活性化させるというものだったが、米国の計算が全く違うことが首脳レベルで確認されたのだ。

  国力が数百倍優位の相手の接近方式が根本的に違えば、北朝鮮としては突破する道が見えない。挑発に旋回することはできるが、得るものはなく副作用が心配になる。今後、交渉を通じて得なければならないことが多いが、最初から全貌を明らかにすることはできない。中国も米国の代わりに安保理制裁を解く力はない。完全な非核化もベトナム式改革開放も一人終身首領体制では両立不可能だ。核を保有しながらなんとか経済を支えることが独特の体制を維持できるそれなりの方法だが、今回の首脳会談でその戦線に赤信号がついたのだ。

  黄浚局(ファン・ジュングク)/元外交部韓半島平和交渉本部長/元駐英大使

【時論】追い込まれた金正恩委員長の今後の選択は(1)

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