【コラム】また移転…終わらないロッテ名誉会長の悲劇(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.30 16:41
辛名誉会長の悲劇は限定後見人指定後にも続いている。兄弟が依然として衝突しているからだ。辛東主元副会長は本人を後見人に選任することを請求する一方、裁判所の限定後見人指定に不服を唱え、棄却された。その後、限定後見人の交代も請求したが、29日に棄却された。今回の執務室移転もその争いの延長線にある。
厳格に法定後見人がいるにもかかわらず毎回このように裁判所の判断を受けなければならない理由がある。財産処分はもちろん居住地移転も「限定後見人」の指定された権限を越える業務であり、裁判所の許可が必要だ。一部からは、このように対立する事案ごとに裁判所の判断を受けるのなら後見人は必要なのかという声が出ている。辛名誉会長を担当している社団法人サンのキム・ビョンジュ弁護士は「中立的な後見人が要請した権限行使に対して裁判所が許可を出す形式であるため、双方の問題提起があっても後見人がいない場合と比較するとはるかに制限的で効率的」と言う。「後見業務に関連する費用は利害が対立する親族でなく被後見人の資産から出るため中立的に処理できる」ということだ。