【中央時評】韓米首脳会談が見せた「トランプ要因」(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.04.29 14:57
もちろんこのように合意をしても、トランプ大統領が現場でまたそのような行動をしてしまえば特に方法はない。そうだとしてもトランプ大統領の参謀に常識的な外交慣行に従うことを言っておくべきだろう。また、事前の質疑応答の結果により韓国が受ける打撃も認識させる必要がある。そうすればトランプ大統領の即興的な行動を防ぐ効果もあるはずだ。
このように今回の韓米首脳会談は、トランプ大統領の非伝統的なスタイルのために実際の会談内容とは関係なく、成果が十分でないという印象を残した。しかし暗雲にも白い部分があるという英語ことわざのように、トランプ大統領が出した前向きなトーンもなくはなかった。例えば、トランプ大統領が北朝鮮と交渉する意志を明らかにして3回目の首脳会談の余地を残しておいた点、金正恩委員長との個人的な関係を強調した点、スモールディールを排除しない点などは交渉復元の可能性を表した。トランプ大統領はこの過程で韓国の役割も認めていた。