【社説】露朝密着、非核化の障害になってはいけない=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.04.27 14:49
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とロシアのプーチン大統領が25日、ウラジオストクで首脳会談をした。国際社会は4・27板門店(パンムンジョム)宣言1周期に合わせて8年ぶりに開催された露朝首脳会談が非核化交渉の再開を促進する触媒になることを望んだ。しかし結果を見ると、そのような期待に逆行する側面が感知され、懸念をもたらしている。
金委員長は会談でハノイ会談決裂の責任を米国に押し付けながら「朝鮮半島の平和と安定は全面的に米国の今後の態度によって左右されるはずで、我々はすべての状況に備える」と述べた。当分は非核化交渉を拒否しながら中・露との協調で制裁を突破しようという考えと解釈される。プーチン大統領も「北朝鮮は安全保障と主権維持のために体制の保証が必要」と北朝鮮の立場に理解を示し、「体制の保証を議論するには6カ国協議体系が稼働すべき」と主張した。
両首脳の発言を総合すれば、南・北・米が中心だった非核化プロセスにロシアが割り込んで6カ国協議の議論までが復活する局面であり、交渉がさらに複雑になる公算が高まった。プーチン大統領はおそらくロシアの対韓半島(朝鮮半島)発言権を強化しようという意図で6カ国協議に言及したのだろう。これは米朝間で「トップダウン」方式で進行してきた非核化交渉の枠組みを揺るがす。韓国政府の戦略とも衝突する。北核は本質的に北朝鮮と米国が解決すべき問題だ。米朝交渉の結果を追認する補助的な手段でしかない6カ国協議に対話テーブルを変えてしまうのは適切でない。