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国軍ジープが韓国軍に来年導入…米軍ハンヴィーよりも性能優れる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.17 10:59
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ハンヴィー(Humvee)よりも「強いヤツ」がやって来る。「強いヤツ」とは韓国の自動車マニアたちの間で使われるハンヴィーの隠語で、米軍が使っている高機動性多目的車両のことだ。「米軍の顔」として知られている。ところで、韓国軍がこのハンヴィーよりも性能が優れている小型戦術車両(ジープと類似)を開発して来年実践配備するという。16日に開かれた防衛事業推進委員会〔委員長・韓民求(ハン・ミング)国防部長官〕の決定だ。

防衛事業庁のキム・シチョル報道官は「2012年11月からことし6月まで開発・テスト運用した結果、実戦に配備しても問題ないと判断した」と述べた。あわせて「我が軍が使っていた既存の4分の1トン、5分の4トン車両と入れ替えることになる。新しく配備される小型戦術車両は米軍ハンヴィーよりも速度や馬力に優れている」と付け加えた。

 
これに伴い、31カ月間、政府が投資して起亜自動車が開発していた韓国型ハンヴィーが前方地域に投入されることになった。陸軍はこれまで、一般を対象に販売目的で製作された起亜(キア)のレトナや双竜(サンヨン)レクストンなどを塗装して使ってきた。だが未舗装の作戦地域を走行しているとすぐに故障したり装甲能力がないため、指揮車両をはじめとして機甲捜索や観測、整備など4種類の戦術車両を開発してきた。

軍は計画物量2100台余りのうち来年中にまず60台余りを配備する。

韓国型ハンヴィーは米軍のそれと同じように、車輪4輪がそれぞれ衝撃を吸収する独立懸架(インディペンデント・サスペンション)装置を採用している。最高速度と馬力はそれぞれ135キロメートルと225馬力で、ハンヴィー(時速115キロメートル、190馬力)よりも優れている。半面、価格は2億2000万ウォン(約2295万円)のハンヴィーの半額(1億1700万ウォン)程度だ。車両内にネットワークシステムを装着して他の部隊とリアルタイムでのコミュニケーションが可能だ。パンクしても一定速度以上で走ることができるランフラットタイヤを装着し、タイヤが小銃攻撃を受けても正常に走行できる。車両と乗車人員を保護する防護能力や起動能力も過去のものより一ランク上だという。キム報道官は「性能と価格の側面で輸出も可能だ」と期待を示した。

この日の防衛事業推進委員会は、F-4やF-5など老朽化した戦闘機を代替する韓国型戦闘機(KF-X)の開発に関連し、アクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーの開発と体系統合の連係性を考慮して担当機関をこれまでの韓国航空宇宙産業(KAI)から国防科学研究所(ADD)に修正した。ADDは2006年からAESAレーダーの開発を行ってきた。

防衛事業推進委員会はまた、米国側が8000億ウォンの危険管理費用を要求して事業が中断しているKF-16戦闘機の性能改良事業を進める企業をロッキード・マーティン社に変更することにした。防衛事業庁関係者は「ロッキード・マーティンとは既存のBAEシステムズ(25億ドル、4兆9400余億ウォン)より事業費が19億ドル(2兆2400余億ウォン)に縮小できた」とした。

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