【時論】GSOMIA、韓米関係は大きな枠組みで解決を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.19 12:01
日本を狙った文在寅(ムン・ジェイン)政府の韓日情報包括保護協定(GSOMIA)の終了決定が米国を刺激することで問題が複雑になった。米国政府が「失望した」という立場を繰り返して表明し、失望の対象を「韓国」の代わりに「文政府(Moon administration)」と表現したりもした。韓国政府は日本が輸出規制を撤回すればGSOMIAの終了を見直すこともあり得ると提案したが、日本は「2つの事案は別」と反応した。
問題は韓日間の争いが激しくなる中で、安保懸案であるGSOMIAに触れることで韓国側が決定的に不利になったということにある。第三者である米国が日本の肩を持つ可能性が大きくなったためだ。米国は韓日とそれぞれ軍事同盟を結んでいる。韓日が過去史や経済分野で葛藤が発生すれば米国が中立を守ることができるが、軍事安保の領域では中立を守ることが難しい。その線を韓国が先に越えたわけだ。
2010年ごろから中国は蓄積された経済力を基に積極的な外交を始めた。この時、米国は世界戦略の重点を大西洋から太平洋に移す「リバランス」戦略を推進するが、その中心に「韓日米同盟」の強化があった。当時、米国は北核に対しても交渉より圧迫に基調を転換した。いわゆる「戦略的忍耐」の核心も韓日米安保協力体制の強化だった。そのため、これを邪魔する韓日の過去史葛藤の解消がワシントンの主な関心事だった。