米財務省の「恐怖の電話」で南北経済協力の窓を閉めた韓国の銀行
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.05 07:57
#ウリィ銀行は5月、南北金融経済協力タスクフォース(TF)チームを設置した。4・27南北首脳会談の直後だ。ウリィ銀行の関係者は「北への制裁が緩和されて南北経済協力が再開されれば、どんな事業をするのがよいかを内部で検討するための組織」と説明した。しかしこのTFはわずか3カ月間運営されて終了し、現在は名前だけが残っている状態だ。この関係者は「新しいイシューがあればまた集まることもあるだろうが、今はそのような状況でなく計画も全くない」と話した。
#KB国民銀行は7月、北朝鮮専門家採用広告を出した。南北経済協力や北朝鮮金融インフラを研究する修士・博士学位所有者が採用対象だった。国民銀行は内部に北朝鮮専門家が不足していると判断して採用を始めたが、現在まで一人も採用していない。銀行関係者は「採用を進めるべきか内部的に検討中」と伝えた。
先月「対北朝鮮制裁を遵守すべきだ」という内容の米財務省テロ金融情報局(TFI)の電話を受けた韓国の銀行7行が緊張している。米国に目をつけられて「セカンダリーボイコット(第三者制裁)」対象に含まれないかと心配し、内部で準備・検討してきた「対北朝鮮金融プロジェクト」から次々と手を引いている。