肺がん末期の日本人男性、韓国医師を訪ねた理由(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.06 14:36
方教授の臨床試験はNHKをはじめとする日本メディアにも何度か報道されている。方教授は「第1床臨床試験は医学レベルが高くなければならない。判断を誤れば新薬は生まれない」と話した。第1床試験は韓国のソウル大病院のほか、米国で9カ所、オーストラリアで1カ所の病院が行っている。方教授のクリゾチニブ臨床試験の結果は昨年6月の米国臨床腫よう学会で最優秀論文に選ばれた。
方教授はさまざまな抗がん剤国際臨床を主導してきた。代表的なのが世界24カ国122病院で行われた胃がん標的治療剤研究、台湾・中国と進めている2・3期胃がん患者手術後の抗がん剤使用研究などだ。
ファイザーは昨年3月からクリゾチニブ第2、3床臨床試験を一緒に進めているが、ソウル大病院のほか、三星(サムスン)ソウル病院、国立がんセンターなどが参加している。三星ソウル病院の朴根七(パク・グンチル)教授(血液腫よう内科)の臨床試験には米国人(在米同胞)・日本人が1人ずつ参加している。第1床試験は少数の患者を対象に新薬の安全性を検証する。第2床はやや発展した段階、第3床は試験対象患者が最も多い進歩した段階だ。