【コラム】元首相の指摘に一言も答弁しない文大統領
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.25 10:34
「大統領は来週米国を訪問するが、保守が心配している。トランプ大統領に『もう一度北朝鮮(金正恩委員長)に会ってほしい』と言いに行くようだが…。南北会談についても保守は心配が多い。韓米朝首脳会談でもして保守の心配を減らしてはどうか」。
3日に青瓦台(チョンワデ、大統領府)で開かれた文在寅(ムン・ジェイン)大統領と経済界元老の懇談会。鄭雲燦(チョン・ウンチャン)元首相が文大統領にこのようにストレートに話した。しかし文大統領は黙殺したという。鄭雲燦元首相は「みんなは経済のことを話したが、私は元首相なので議題になかった安全保障問題を取り上げたが、大統領は返答しなかった。まあ、準備ができていなかっただろうから…」と語った。正答だ。指導者は突発質問を受けた時にコンテンツが表れる。文大統領が韓米同盟に対して確固たる意志があるのなら、いかなる形であれ答弁していたのではないだろうか。
文在寅政権に入って2年で韓米関係は深刻な危機を迎えている。4月11日の韓米首脳会談は2分間の単独会談で終わり、共同発表文1枚も出せずに終わった。さらにハリー・ハリス駐韓米大使は「韓国政府が私と情報共有をせず、何が非核化の中間段階なのか分からない」と一喝した。円満な対話が主な任務の駐韓米国大使が政府に不満を表したのだ。揺れる韓米関係の赤裸々な現状だ。