【コラム】自ら誰かを明確にしてこそ振り回されない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.20 10:34
超強大国を除いて「揺さぶることができない国」のモデルはイスラエルだ。特に安全保障にはTit for tat(歯には歯を。目には目を)報復をためらわない。人口858万人、全羅道(チョルラド)の大きさの国に対し、10カ国ほどのイスラム大国も手を出さない。2500年余りのディアスポラの末に建国した国。生存には徹底している。過剰対応で批判もよく受ける。
後援者の米国の反対、脅迫にもかかわらずイラク(1980年)とシリア(2007年)の核施設を急襲、破壊した「度胸」が彼らの歴史だ。ベギン首相はイラク核施設爆撃直後に語った。「我々は後ではなく今を選択した。後では手遅れになることがある。いや、永遠に遅らせることになりかねない。手放しにしていればこの国、民族は消える。いかなることでも敵が害することができないようすべての力を動員して国民を保護する」。情報機関モサドの伝説であるメイール・ アミート元長官も「誰かの気まぐれによってそのパンくずを食べるのは極めて不快」と強調した(『強いイスラエル軍隊の秘密』)。自身が誰か、どんな国かを内外に明確にする。