【時視各角】慰安婦合意の破棄、北の核開発を助ける
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.20 08:40
2012年12月、北朝鮮が長距離ロケット「銀河3号」を発射した直後、海軍は西海(ソヘ、黄海)で戦略的宝物を見つけた。「銀河」という青い字が鮮明に入ったロケットの1段目だった。2005年以降、北朝鮮は約100発のロケット・ミサイルを発射してきたが、その物体が引き揚げられたのはこれが唯一だ。
期待通り、それは多くの情報を与えた。多くの部品が北朝鮮の国外で作られていた事実が確認された。具体的に旧ソ連・中国のほか、英国・米国・スイスで製造された直流変換器・温度感知器など14品目が出てきた。しかし驚く事実はほかにあった。韓国製のSDRAM半導体が発見されたのだ。誰かが問題の部品を外部で入手して北朝鮮に送ったということだ。
当局が推定するチャンネルの一つは在日同胞を通じたルート。朝鮮総連系の在日が日本と韓国を行き来しながら必要な部品を入手して送った可能性が高いということだ。特にこうした在日の中には韓国国籍に偽装転向してソウルを行き来するケースもあるだろう。しかし韓国当局は多くの朝鮮総連系の人物のうち誰が危険であるかは知る由もない。こうした弱点を埋めるのが日本側の情報だ。これに基づいて当局は北朝鮮の核・ミサイルに使用される核心部品の密輸を監視する。日本との安保協力がなぜ必要かを端的に見せる場面だ。2年前の慰安婦合意を安易に破棄してはならない理由はここにある。